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SHIMOKITAZAWA
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山梨ぬる湯Tour!

山口温泉 36度 3時間制

玉川温泉 40.6度

石和温泉 36度と50度混合泉

 1400L/分湧水

中巨摩地区広域事務組合老人福祉センター

35度

はやぶさ温泉 41.3度

真夏の温泉というのは熱そうだし、人気ないですよね。
しかしマニアには奥の手があります。それは「ぬる湯」、通常皆さんが毎日家で入っているお風呂の温度は40-41度です。そして源泉の泉温のベストは45-48度くらいだと湧水してからポンプで引泉して湯舟に入るまでに適温になるというのがいいんです。温泉というのはデリケートでして、加温・加水・濾過・消毒・循環という工程なしというのがいわゆる「純温泉」といいましてかけ流し温泉(消毒なし)で我々が常日頃から追いかけておる湯であります。

もっと言うと地中から湧き出た湯が空気に触れることなく、底から湯舟に投入される「ジカ湧き自噴」が最高峰という世界なんです。そしてその自噴する湯が湧水量100L、はたまた1000Lを越える規模であれば、どうゆうことになるか? これを俗に「ドバドバ温泉」と、要は利用客数に関係なくかけ流しの湯は湯舟に投入され、その有り余る湯はオーバーフローして浴室が洪水状態になる温泉です。
超フレッシュな湯がゴンゴン高速回転で湯船の湯が入れ替わるわけですから、香り・触感・効能・清潔が保証されるという昇天モードになるんですね。これがやめられない理由と言えば理由です。

そして、こんないい湯を長い時間楽しめるのが「ぬる湯」です。
日本は言わずと知れた世界一の温泉大国、その中でも屈指のぬる湯エリアは山梨県なんです。これは4つのプレートが交差する大三角形構造性盆地の地底に地下水が封じ込められ、化石海水という形だったり、周りの火山系の温泉もあるんです。なので春~夏にかけて俄然ねらい目なのが甲府周辺で、今回は5つの温泉を攻めてまいりました。

ここで我々の移住計画に温泉地に住むというのがあるんですが、紆余曲折、喧々諤々、七転八倒しながらシティボーイである僕は、雪深いところに老人になって雪かきするのは難しいというハードルを想定しておりまして、平地に湧いた温泉はないかというリサーチの結果、長野は松本・安曇野という候補を以前提案した経緯があります。また、東京人は甲府は盆地で暑いというイメージを持っていて移住地としては考えられませんでした。が、しかし昨今の温暖化?だか何だかわからない猛暑を考えたら変わんないんじゃ!説も飛び出し、俄然平地に湧くかけ流し温泉@山梨に胸の高鳴りを感じずにはいられませんでした!

しかも、ドバドバが多く、ぬる湯だけじゃない、熱湯もある。東京まで90分のアクセスの良さ、勝沼ワインもある、長野も近い、なんなら富士眺望もあり得る。来月もリサーチだ!となりました。まぁそんなことを20年近くやっているわけで、もしかしたらこうやってるのが楽しいんじゃ!的な解釈もできなくもない。世界をあぐね歩き、シモキタに辿り着いた我々は次なる聖地を求めて入念な検証を妥協することなく、安住の地を求め旅するのであります。