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SHIMOKITAZAWA
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オススメの本 紹介します!

複合汚染 有吉佐和子著

最近は専ら世田谷図書館カウンターというのが、京王電鉄のミカンという商業施設にできて超近いので、そこで読みたい本を予約しています。その昔はtsutayaでDVDを借りて家で見るなんてこともやっていたんですが、もうそういう時代でもなくなって、家にはネット環境なくて、店でアマゾンプライムのvideoを見るようになって、でも悪徳企業のアマゾンにお金を落としたくなくて、やっぱ読書でしょ!ということになり、本読んでます。

そして最近の「衝撃作」はこちら。【複合汚染 有吉佐和子著】
初版は昭和54年に出版されたこの本は、自然と生命の危機を訴え、世間を震撼させた衝撃の問題作と裏表紙に書かれています。そしてそれは紛れもない事実でしかも、それから45年経った今でも何も変わっていないというところが何と言っても衝撃なんです。

戦後の高度成長期に様々な科学的(化学的)な発明がなされ、それは戦中に於ける生物兵器開発に起因するものだったわけですが、例えばナチスの毒ガス→農薬や殺虫剤、ベトナム戦争の枯れ葉剤→モンサントの除草剤、原子爆弾→原子力発電と聞けばわかりやすいかもしれません。俗に言う平和利用ということで、戦後我々は文化的な生活の幕開けという輝かしい未来を夢見ました。

しかしながら、そもそも人を殺すために考えられたこれらの物は決して人体にいいわけもありません。しかし、製薬会社は化学を発明して、何もわからない人々に「これはこういう効能・効力がある」と宣伝すれば素人はすべて信じ込んでしまうという、未知の領域に踏み込むことで人々を煙に巻きました。もしかしたら、これは大発明で人々が便利に楽に生活できるというものもあったでしょう。しかし医療業界と食品業界において利益を追求すべく、厚労省やマスコミに圧力をかけてほぼ全人類を信じ込ませてきた歴史があったのです。

昔からあった人類の薬である薬草の効用や、食事療法、自己免疫力といった本来の生命力を化学薬品という代物を買わせるために否定し、対症療法を医学の基本にすり替えたのです。農業で言えば農協の指示で農薬をどのくらい蒔き、化学肥料をどのくらい蒔くかまで農家に強要してきたわけです。その裏にはいわゆる企業の買収がある。食品添加物においては世界最大の認可国になり、格安に原材料を抑えられ、腐らないのでロスが激減するといううたい文句で業界に浸透させました。

その結果、様々な健康被害が相次ぎました。にもかかわらず、厚労省はかたくなに非を認めません。何か最近聞いたような話でありませんか。著者は海外にも聞き取り取材に出向き、日本はまだあんな危険な農薬や添加物を使っているのか?と心配がられるそうです。そして世界の学者連中の間では、日本は「世界の人体実験場」だと言っていたそうです。2024年の現在、まるで何も変わってないんですよ!

戦後の英語教育は、日本人に英語が上達しないような教育プログラムを採用したそうです。島国日本は焼け野原から死に物狂いで立ち上がり、ここまでの成長をしてきた裏側でアメリカに最大限に利用されてきました。それを実現するには海外に目を向けさせず、日本のマスコミを徹底的にコントロールすることでいとも簡単に完全洗脳に成功しました。それはまさに大成功でした。

そして今、45年前に出版された本を読んだ人間がレヴューしている。衝撃作だったはずの本は過剰な情報を垂れ流しにしてまたしても煙に巻かれました。でもステハのような一介の個人事業主がこれに気づき、筆をとっているという事実だけでも前に進めているのではないか。
もしかしたら時代は新たな幕を明けるのではないかという希望的予兆は感じています。そして、それはこれを読んだ皆さんにかかっています。古い本ですが、内容は全く古くありません。
ずっと読みたかった本が読めて、大満足。でも問題はまだまだ山積み、みんなで考えていきましょう。