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SHIMOKITAZAWA
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連休日記~熊本温泉攻略編~

はげの湯 豊礼の湯リピート!

あ、あおいのだ!

地獄温泉 青風荘、

酸性ジカ湧きメタケイ166

如留湯温泉、

硫黄ジカ湧きぬる湯・オーバーフロー!

今回の開拓No1、辰頭温泉 素晴らしい!

天気がいいから阿曽の展望スポットにも

食べログ高得点の地どり屋でランチ!

山鹿温泉 さくら湯、まるで道後!

最近似てきたかも、、@山河

前回九州は鹿児島を攻め、その前は大分を攻め、今回は熊本オンリーで徹底的に攻めました。
3泊4日で17温泉地・20湯!もう仕事ですか的な勢いは、綿密な泉質調査とルート効率化を分析し、分単位の行動予定を立て、さらに「せっかくここまで来たのだから、、、」と言う欲望に勝てず、18湯予定にプラス2湯が達成されてしまいました。
なんでそこまで、、、と思われるかと思いますが、本当の温泉を知ってしまった者の性。本当にレベルが高い!

もちろん、かけ流し・塩素消毒なし、できれば湧水量多めで湯船から溢れ出るオーバーフロー、できれば湯底から源泉が湧き出る通称「ジカ湧き」、これは空気に触れることなく大地の恵みを頂ける数少ない代物。そして泉質が好みであること、最後にやっと一般人の欲求である露天風呂があること。何より湯がフレッシュであることが最大の基準となってしまったわけであります。

しかしながら、温泉もサービス業である以上、人という要素が大切なのは言うまでもありません。無論、共同湯のほとんどは無人であるわけですが。今回の1泊目は、あの日本秘湯を守る会会員宿「黒川温泉 山河」で、秘湯の会会員宿でスタンプを10泊分貯めると、その中からひとつ宿を選んで無料で宿泊できる特典があり、その3回目の招待宿でした。
そして特にお料理においてはこれまで我々が宿泊してきた温泉宿でトップをいく宿なのであります。そしていざ食事を頂くと、やはり素晴らしい!トップを死守してディフェンディングチャンピオン確定!しかも、「宿は人」をコンセプトにしていて接客も心地よい。いい宿です。

熊本は黒川温泉が全国区でも有名ですが、他にも上質な湯がたくさんあります。
古くは杖立温泉、山鹿温泉、人吉温泉などありますが、今回はあまりにもターゲットが多すぎて熊本北部に限定して攻略することにしました。熊本南部はまたの機会に鹿児島北部とカップリングして行くことで、もれなく周遊できると考えたわけです。
日本人で一番温泉に行った温泉チャンピオンは1万湯(とう)行っているそうです。もうこれはかなわない、20才の頃からこのペースで行かないと無理です。世界3周した自分でも、この先どうやって攻略していけばいいかの結論は、、全部は行けない、ならば最優先に行くべき温泉を選び抜いてトップ500湯を狙うしかないとなりました。日本は世界最大の温泉大国、ここで生まれた運命を十二分に味わう幸せをお届けしたいと思います。

日本において温泉は観光業に直結するので、集客が大事。でもどんな業界でも裏側というものがあります。それは大抵表向きは綺麗ごとを言い、裏ではお客さんには不都合な真実があるものです。温泉も「かけ流し」という売り文句だけがひとり歩きしていて、実際は一部かけ流しで大浴場は循環が一番多いんです。さらに「かけ流し」でも塩素消毒をしているケースも多い。それはたまにニュースになるレオジネラ菌が発生すると健康被害がでる為、厚生省は最悪営業停止処分をするわけです。それを怖がる施設経営者は塩素を使用するわけです。では、なぜそうしなければならないのか? 答えは湧水量の問題で、潤沢に湧き出ているのであれば、常に湯は入れ替わり、菌の発生する時間もないんです。しかし、少ない湧水量でも温泉宿や温泉施設は循環・加水・加温・消毒すれば、営業できる。だからそれを隠してお客の目を露天風呂や美肌の湯という文言で集客するんです。

しかし、我々のようなマニアは目ざとく見抜き、温泉を選ぶ。その指標として「温泉分析表」というA4の用紙がある。温泉である以上、経営者は定期的な成分の分析と掲示の義務があります。その記載項目に「湧水量」があるんです。それを見れば簡単にわかるわけです。お客さん1名につき1L/分あると循環にしなくても大丈夫という目安になります。しかし、その「湧水量」表記は義務でなく、任意と温泉法で定められているんです。
どういう意味かご説明いたしますと、堂々と100Lと書ける所は書きますが、5Lの所は隠したいわけです。循環でないと営業できないから「測定不能」などと嘘をつきます。それを役人たちはわかっていて許しているんです。理由は観光業の収益から得られる税収を確保するためです。これを知った時、納得するとともに、政府は日本の温泉文化を守るなんていう高貴な志など全くなく、国民からどれだけ年貢を吸い上げるかしか興味はないという事実です。

しかるに我々マニア(温泉文化共感者)は仲間どうしで情報を共有し、大衆の知らない、行かない純温泉を徘徊するに至ったというわけです。次回は長野のひな泉(ひなびた温泉研究会公認)に参ります。お楽しみに!