今はなきラブパレード@Berlin
その昔、旅は人から人に書簡を携えて手渡しに行くという目的があったり、ここにない物を探しに行くという目的だったり、単なる観光という娯楽とはかけ離れていたんですね。まともに地図もない、何日かかるかもわからない、下手したら帰ってこれるかもわからない。想像するとドキドキしてしまいます。でもその延長上にあるのがバックパッカーなんじゃないかと思うんです。
未だ見ぬ土地を目指して辿り着く、無駄に金をかけることもなく、自分の足で、あらゆる情報を人に聞いて、そこに行けねばならないという志に、土地の者は手助けをして「達者でな」と。定住する者からしてみれば選ばれし者が旅人であり、夢や期待を背負っていたんです。開拓者精神、現状に甘んじない、危険を恐れない。まさに90年代の旅はそんなスピリッツを漂わせていたのを覚えています。
あれから40年経って、今も旅をしています。ずいぶんと様変わりしたものの、本質は同じ。自分が旅に何を望むのか、出会う人とどう向き合うのか、楽をするのか、節約するのか、行き当たりばったりで旅するのか、全部自分で決めれるんです。だから旅する前からもう半分くらい旅は骨格を持っている。よく旅の楽しみは旅に行く前が半分と言います。
さて、来月も「旅活」開催します。旅への思いを語ってください。お待ちしています。
【旅活~旅の座談会~】
日時:10/4(金) 19-21時
参加費:無料(要オーダー)
※予約不要、ふらっと来てください