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SHIMOKITAZAWA
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本嫌いが読んだ本

置き去りにされた右脳と左脳の本

栃木の温泉で

本を読みたいけど、左脳で読めない僕は右脳で絵にしてから進むので、とにかく読むのが遅い。したがってなかなか読破することができないんです。先日、ローマに移住する前に我が家に泊まっていた友人がスーツケースに入りきらないとのことで、置き去りにされた本のページをめくってみた。

すると、なかなか面白い。
いわゆるハウツー本的な要素があって人間の思考というものを科学的に論じておるわけです。こないだの連休は栃木の温泉巡りをしておったわけですが、お供に持っていって読んだけど、読み終わらず、この三連休(三連戦)は風邪らしき状態で、明けた火曜定休はおうちで読書に相成りまして、ついに読破!

簡単に簡単にご紹介をすると、誰でも知ってる左脳は理論的、右脳は感覚的というところから、それぞれ右脳・左脳に考える脳と感じる脳があるそうな。そして大抵の人は左脳の2つの脳で生活している。考える脳は物事を順序だてて、時系列で、理論的に考え、行動する。まさに人間という進化した動物が生まれた理由となる脳で一番生活するのに重要な脳です。
厄介なのは感じる脳(キャラ2と呼んでいる)はネガティブ脳で、過去のトラウマを持ち出したり、人を攻撃したり、怒りを爆発させたりと問題を起こす源になっているそうな。ところがこの脳こそ、人類に進化を起こす大切な脳でもあるんです。

ひるがえって、右脳の感じる脳はまさにノウテンキで、「今ここ」「Be here Now」という状況を楽しむことができるお気楽脳なんです。わしは多分にあるかもです。
そしてもう一つの考える右脳、これは全知全能の知性!人が気づいたり、悟ったり、煩悩を捨てたり、全てを愛し、全てとつながっていると感じれる脳なのだそうです。お!これはもう宗教級の世界じゃないですか。しかも誰の脳にもこの領域があってアクセスできるっていう所が味噌ですね。

最後に論旨を要約すると、問題児のキャラ2を他の3つの脳で作戦会議を開いて、その怒りや悲しみをどう客観視して冷静に扱えるか?要は人間の感情の課題にどう取り組むか、そして乗り越えられるかです。
これは全然簡単じゃありません。できたら世話ないよ、というか人間の性ですから。でもここをスルーしてたら、右脳の天国モードには一生は入れないという登竜門なんですね。昔、ステハでも共感的コミュニケーションというワークショップをやっていましたが、近い世界観あります。
要は最終的に人はここなんですよ、幸せになれるか、なれないかのポイントは。
文字で書けば簡単です。でも書くしかありません。

【置き去りにされた本】
WHOLE BRAIN~脳の動かし方~
ジル・ボルト・テイラー(NHK出版)2000円