地球の歩き方と言えば、旅人のバイブルでした。
時は流れ経営的な問題もあることでしょう。だんだんと一般OL向けの旅ガイドになっていってしまいました。それは仕方ありません。やっぱり「るるぶ」がとっつきやすいのは見ればわかります。売れなきゃ出版社は成り立ちません。

しかしながら、ステハには80年代の地球の歩き方を敢えて本棚に残してます。一度、捨てようかと思ってパラパラっと開いてみたら捨てられなくなっちゃいました。
なんでかって、文章に「愛」があるんです。
まだオンラインがこの世になかった時代。情報は地球の歩き方か、海外の日本人宿にある「情報ノート」、そして当然口コミ。だから編集者も当然現役バックパッカー。
辛い思いをした人間が同じ同胞に少しでも有益な情報を、少しでも危険回避ができるよう、少しでも安く旅ができるよう、という気持ちがありありと表れているんです。これは時代が経てば経つほど価値が生まれるに違いない、と確信したのであります。
ネット世代のみなさまも必見の価値ありなので、ぜひ来店時にお読みくだされ！

その地球の歩き方さんから取材のお声がけを頂いて、世界の旅本は今は売れないので「東京ガイド」を作るということで掲載して頂けることになりました。ひと口に東京と言っても世界一の大都市ですから、情報量は無限にあるわけで、それを編集するのは神業かとお察しします。今やオンライン上に情報は溢れ、紙媒体はそれに対抗すべく情報もりもりで凄いんです。

もう字が小さくて、オジさんには難しい代物になっておりますが、若い子が買うには情報量が勝負だと思っていると思いますので、これも致し方ありませぬ。我々夫婦もちっちゃく載ってます。
10年経っても取材を頂けるのは有難いことですね。
取り急ぎご報告とさせていただきます！