- Contents Menu -

organic / natural / relax / travel / sustainable

cafe Stay Happy

SHIMOKITAZAWA
since 2010

Blog

ステハの仕入先のご紹介①林農園さん

前回訪れたのはもう5年前、、、

ニワトリもたくさんいます

畑には多品目の野菜が

 

10年経って、たまにはイベントのお知らせブログじゃなくて思い立ったことを書くのもいいなと、考えていたら、今さらだけどお世話になっている仕入れ先のご紹介を改めてしようと言う事になり、第一回目はオーガニックカフェの所以である有機農家さん、ステハの野菜の半分くらいの割合を占めている「千葉県佐倉市 林農園」さんをご紹介します。

そもそもはサチが働いていたフェアトレード&オーガニックカフェの会社「第三世界ショップ・アサンテサーナ」のイベントでたまたま知り合ったのが、今の林農園さんの息子さんの奥さん、なおちゃん。そして、今はなくなってしまいましたが、そのアサンテサーナカフェで仕入れていたのが林さんのお野菜で、味にも人柄にも惚れ込み、ステハでもぜひ使いたいという事でお願いすることになりました。

オープン準備をしていた10年前は我々も飲食素人ながら、仕入先を決めなきゃいけないけど、いろいろある業者から選んで取引先を決めるのは至難の業だし、何といっても決め手は会って人柄や考え方を聞いて、その人の野菜や商品を食べたり、使ってみたり、そしてもちろんお値段も重要な要素なので、原価が合うのかどうか、全ての要素がぴったりこないと決められない。
ずばり!林さんの正直に農に向き合う姿勢は共感と尊敬の気持ちを持ちました。

この道40年の大ベテランの野菜を食べれるのは幸せなことでした。
しかも基本昔から贔屓にしてもらっている近くに住む千葉の方に届けているだけの野菜を東京まで送ってもらえるということになり、ステハのオープン時より安心で安全な野菜を提供できることになったのです。

やっぱりスーパーで売っている野菜とは違い、しっかり野菜本来の味がします。
大手チェーン店がどの店でも同じ味を提供するという理由で、農協を中心とした大量流通用の野菜を作る農家は、むしろなるべく味のない野菜、規格に合う大きさを重視するようにならざるを得なかった。そして市場に個性のない野菜が出回ることになったとか。
しかもF1種(通常流通している一般的な野菜)は一代限りの野菜で自家採取しても同じように野菜は育たない。そもそも代々農家さんは固定種・在来種の種を継承することが仕事であったはず。しかし今では種苗法・種子法の改正で、種は買わなければならないようになってしまった。

毎日無農薬・無化学肥料の野菜を食べられるというのは本当に幸せです。この仕事をしてて良かったと思う瞬間でもあります。人間の体は自分の食べたもので出来上がっています。

ステハの人気メニュー、「ふわふわ卵の玄米オムライス」「平飼鶏のガルボナーラ」「卵かけご飯セット」、自家製ケーキシリーズ「ガトーショコラ」「ベイクドチーズケーキ」「バナナケーキ」etcこれらに使われる平飼鶏の卵も林さんのところから送ってもらっています。
この鶏達はストレスなく走り回ることのできる小屋で育ち、日々農園の野菜を食べています。その黄身の色はレモンイエロー。初めて見るとみんなびっくりします。色の通り味はすごくマイルド、臭みもなく、美味しい!飼料の野菜は遺伝子組換どころか有機!

でも世間では効率よく早く成長させるために鶏達は狭いケージにたくさん詰め込まれて、合成飼料や遺伝子組換飼料を与えられ、抗生物質を投与され、高く売れるように黄身の色を意図的に濃いオレンジにしたり。世間と全く逆行しているその卵を、ステハでは本来の形を食べて知ってもらいたいと思っています。

毎週金曜に届く野菜はお任せセット、何が来るかは箱を開けてのお楽しみ!
というかこっちはそれを使ってメニューを作るんだから、どうやってそれをメニューに落としこむかが大仕事。最初慣れない頃はかなり頭を悩ませたものです。でも10年経って、野菜の旬も分かるようになり、いろんなメニューを試した経験値も付き、もう何が来ても怖くない!
「ナス、ピーマン、夏が始まった!」「冬の瑞々しい大根が来たから大根サラダだな」「フキか~いよいよ春だな~」なんて季節を楽しみるようになりました。

でもどうしてお客側が欲しい野菜だけを選べないのかという理由を聞いたら納得というか感心。有機農業はその土壌の管理が大半の仕事、売れるものだけ作り続けてはバランスの良い土壌は維持できない。だからその畑で採れた野菜は全部買って食べてもらう。たくさん取れたらたくさん届き、収穫が少なければセットも少なめ、でも値段は固定。なるほど納得ですね。

関われることで学び、それを伝え、食べて心身ともに健康でいられる取引先、素晴らしいですね。
いつまでもお付き合いさせていただきたい、そんな林農園さんです。

林農園サイト:http://hayashi-farm.org/