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SHIMOKITAZAWA
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連休日記vol.26 長野秘湯 仙仁温泉編

甚平で新緑を愛でる

家族風呂の露天が広々

あら、サチお部屋でビールですか?

黒田清輝の絵のよう

ツリーハウス張りのテラス

おや、湯上りの乙な計らいが(冷やしトマト)

最近見たような構図

 

今年も行きますぜ、秘湯巡りも12軒目は長野の仙仁温泉。これが人気の宿で予約は10か月前ときた。そんな人気なら一度は!ということで、廃車になった愛車アクティはどうにもならないので、今回はニコニコレンタカーで一路長野へ。雨予報が外れて快調に走り14時にはチェックイン!

というのもこの宿、設備が充実していて図書館的な書斎で読書ができたり、広々としたテラスもあって、散策できる緑道が露天風呂からつながっていたり、貸切風呂が3つもあって、しかも時間制限なし。目玉は洞窟風呂でかなりディズニーランドのアトラクションなみの探検ができる。

お部屋は和洋折衷。和室の横にはダイニングテーブルにソファ、さらに各部屋にもテラスがあって、どこでも完全にリラックスできる。食堂も客室ごとの個室対応。従業員の接客教育が相当されているようで、お出迎え、お見送りはもちろん、すれ違いでもお声がけは必須。たいていの客人はこれにやられてしまうのではないだろうか。

我々からすると接客に関してはちょっと過剰で困りましたが、秘湯宿ダントツのクオリティであることは間違いなし。ここまでくるとマイナスポイントはなんだろうと逆にあら探ししたくなる。やはり中高年の顧客相手の商売なのでクラシックの流れる空間が贅沢とされていたり、丁寧、親切、上品、気遣いがサービスの根本をつくっている。

しかしながら毎度毎度どこへいっても勉強になることが多い。単なる客じゃなくて自分もやるんだという目線で見ると面白い。他人事ではない生活とでも言おうか、人が行動するというのは意思があってやっていることだから配置ひとつ、時間の設定、価格の決め方、そのひとつひとつに意味を見つけられる。人気の秘密はその気遣いがお客さんまで届いていることだろう。

帰りしな、他の宿泊客が会計と同時に来年の予約をお願いしているのを見て、年に一度ここに来ることを楽しみしているお客さんがいる、この事実が宿をやる者にどんだけ自信と誇りを与えるだろう。いつかそんな宿をやりたい。